鍔に描かれる意匠には風景や文物、謡曲をもとにしたものなど様々なものがありますが、家紋も描かれることが多かった意匠の一つです。
この鍔に大きく描かれているのは五三桐(ごさんのきり)。真ん中に五つ、左右に三つの桐の花があることからそう呼ばれています。五三桐は桐紋の中でも最も有名な家紋で、現在も多くの方が家紋として使用しています。
のちの豊臣秀吉がこの家紋を使い始めたのは、織田信長の下にいたころ。豊臣の姓を名乗り始めたころに五三桐より格の高い、七五桐を与えられ使い始めたといいます。
大きさ・重さは標準的で、長寸の御刀でなければどんな御刀にもおすすめです。