ものの本によると、因州鍔にしか見られないとも記されている、縄暖簾の図。
他の記述には因州駿河五代・六代の代表作にその画題がみえます。時代は18世紀後半から19世紀にかけてになります。
因州駿河五代は忠兵衛卓次、江戸で修行した鐔工。六代忠兵衛卓重は御差料の鍔や御進物用の鍔を製作していた鐔工です。
現在、茎孔に施されている責金は鉛で施されています。武道でお使いになる鍔には柔らかすぎる金属ですので、武道用の御刀に仕組むのであれば責金のやり直しが必要です。
因州駿河鍔は茎孔の上下に素銅を口紅風に入れる(因州のおはぐろ)のも特徴です。全く同じように元に戻すことは難しいかもしれませんが、往時の姿に少しでも近づくかと思われます。
大きさも重さも大きすぎることはありませんので、常寸の刀でしたら選ばず、仕組むことが可能です。
素材 |
鉄 |
重さ |
121g |
縦 |
78.0㎜ |
横 |
77.0㎜ |
耳厚 |
4.0㎜ |
切羽厚 |
5.0㎜ |
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