鉄心入道平貞重と銘を切る刀工は初代と二代がいますが、この一振は初代のものと極められています。
初代鉄心入道平貞重は本名・今井竹重。明治24年1月4日愛媛県西条市生まれ。 高橋義宗のもとで作刀を学び、昭和10年(1935年)に「文部省後援第1回新作日本刀展覧会」で「総裁名誉賞特選」を受賞するなど受賞歴も多く、奉納刀も多く残されています。太平洋戦争の時には、陸軍受命刀工として小倉陸軍造兵廠の指定刀匠に、また昭和16年(1941年)に神奈川県に開校された日本刀学院の名誉鍛錬師範にもなります。
昭和初期に「誰でも使いやすい長さ」と好まれた、現在ではやや短めの刀身には丸止め樋と梵字が彫られています。居合用とするにはやや重めですので観賞用として、刀匠の技をお楽しみいただける一振です。
長さ |
67.4㎝(2尺2寸2分) |
反り |
1.9㎝(6分2厘) |
目釘穴 |
1個 |
元幅 |
35.0㎜ |
元重 |
7.0㎜ |
先幅 |
20.7㎜ |
先重 |
5.4㎜ |
形態 |
鎬造、庵棟 |
地鉄 |
小板目肌 |
刃文 |
互の目乱れ、尖り刃交じる |
鋩子 |
乱れ込み、掃けて返る |
中茎 |
生ぶ |
彫刻 |
表裏棒樋を区上に丸止め |
時代 |
昭和初期 |
国 |
愛媛県 |
鑑定書 |
NPO日本刀剣保存会 |
外装 |
正絹金茶捻り巻/茶梨地塗鞘 |
鍔 |
鉄地南蛮 |
縁金具 |
– |
目貫 |
赤銅金色絵孔明図 |
鞘を払ったときの重さ |
940g |
柄の長さ |
8寸0分 |
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