
赤松太郎兼照刀匠(本名:木村兼弘)は熊本県八代市在住。昭和32年(1957年)生。戦時中には大業物関脇格の刀工だった父、兼重刀匠の下で昭和63年より作刀を開始。
木村家は人吉藩相良家のお抱え鍛冶の流れを汲む家柄でもあり、兄には兼嗣刀匠、弟には兼裕刀匠がいる刀工3兄弟の次男にあたります。
表銘には彫金を施した職人の名前も添えられています。範光とは大阪府大阪市在住の装剣金工、岩﨑範光氏のこと。父である岩﨑庄佑氏とと阪井正俊氏に師事し、受賞歴も多数、国際美術評論家連盟重要美術文化財アーティスト選考委員会より重要文化財アーティストとして認定されている職人です。
差表には救いを求める相手によって様々に姿を変えて幸運をもたらすという観音菩薩が、水と豊穣の象徴でもある龍の上に乗って救いに訪れる様子が描かれています。刃文が彫物を避けるように焼かれているので、作刀の前から彫りを施すことが決まっていたことがわかります。
裏銘の「丙申年」は2016年のこと。現在第一線で活躍をし続ける、刀職者の技の競演をお楽しみください。
長さ |
29㎝(0尺9寸5分) |
反り |
0.2㎝(6厘) |
目釘穴 |
1個 |
元幅 |
31.0㎜ |
元重 |
6.5㎜ |
先幅 |
– |
先重 |
– |
形態 |
平造、庵棟 |
地鉄 |
板目 |
刃文 |
互の目 |
鋩子 |
湾れ込み大きく返る |
中茎 |
生ぶ |
彫刻 |
差表に龍上観音、差裏に素剣・蓮台の彫り |
時代 |
現代 |
国 |
熊本県 |
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