鎌倉時代、周防国の刀工で、室町時代まで続く仁王一門の元といわれています。杉森の合戦で、仁王堂に火をかけられたところ、清綱が自ら鍛えた太刀で大鎖を裁ちきり仁王像を救い出したのがこの名のゆえんといわれます。
この時代の刀剣類は、太刀(長寸で反りが強く、刃を下にして佩く)であったわけですが、後に磨上(茎を加工して刃渡りを短く)されて、打刀(長さは太刀よりも短めとなり、刃を上にして差す)になったものが多いようです。
弊社の「仁王清綱」も、この打刀拵に仕立ててあります。なかでも、打刀拵初期の傾向を意識し、天正系の金具と、やや大振りの鉄地透し鍔を組み合わせ、黒鮫に白の正絹柄糸と下緒としました。

刀身 |
長さ2尺4寸0分 厚口刀身 |
刃文 |
HM-D 国光(清綱)写し |
ハバキ |
真鍮無地 |
鍔 |
T-78 尾張(鉄) |
柄色 |
TS-13 正絹白 ※鮫黒 |
金具 |
KY-32 天正(真鍮古美) |
目貫 |
MY-78 美濃菊(真鍮古美) |
鞘色 |
SY-01 黒ツヤ |
※1 受注生産品です。製作期間は2か月程度です。
※2 柄は糸が緩みにくいよう一部糊付けするため、糸色によって少し染みが出る場合がございます。
観賞用としてお作りしておりますが、居合などの武道でお使い頂いても問題ない強度はあります。ただし、柄が白いので非常に汚れやすくなっております。
刀身の長さを変更するなど、上記仕様以外のカスタマイズをご希望の方はお問い合わせフォームよりお知らせください。