江戸時代の名エ、水心子正秀。刀剣実用論の著者でもあり、各伝法を研究した人で、復古刀の説を唱え、多くの門人を抱えて活躍したようです。現代刀工にも、水心子の流れを汲む流派が少なくないようです。特に初期には、大阪物の写しを得意とし、津田越前守助廣の濤瀾刃を焼いたものに名作があります。また、あの勝海舟が愛刀としていたことでも有名です。
弊社の「水心子正秀」は、前記の華やかな「濤瀾刃」を刃文とし、江戸末期を意識した垢抜けた拵をまといました。幕末らしい写実的な昆虫図の鍔と京網代の金貝、そして黒鮫に紅赤正絹の柄糸、下緒とし、黒石目の鞘でまとめてあります。
刀身 |
長さ2尺3寸5分 厚口刀身 |
刃文 |
HM-F 助廣(水心子)写し |
ハバキ |
真鍮無地 |
鍔 |
T-106 義重昆虫(鉄) |
柄色 |
TS-15 正絹紅赤 ※鮫黒 |
金具 |
KY-86 京網代(真鍮古美) |
目貫 |
MY-22 トンボ(真鍮古美) |
鞘色 |
SY-02 黒石目 |
※1 受注生産品です。製作期間は2か月程度です。
※2 柄は糸が緩みにくいよう一部糊付けするため、糸色によって少し染みが出る場合がございます。
観賞用としてお作りしておりますが、居合などの武道でお使い頂いても問題ない強度はあります。
刀身の長さを変更するなど、上記仕様以外のカスタマイズをご希望の方はお問い合わせフォームよりお知らせください。