芭蕉は高さは約4メートル、長さ2~3 mの長楕円形の葉をつける、原産地不明の多年草。日本では関東より西の地域で越冬できる植物です。
長円形のその大きな葉は、風雨にさらされて簡単に破れてしまうことから、もののあわれを感じさせる植物です。
作者の幸良は長門国の鐔工一家・中原家の出身で吉山氏度の門下であった、とも、もともと吉田氏であったともいわれています。通称は半兵衛、鞘師を兼業し、彫金も行っていたといいます。
大きさはやや小ぶり、重さは標準的ですので、やや短めな御刀に仕組むのもおすすめです。長州鍔にしては切羽台が少し厚めですので、鍔の交換をお考えの場合には、元々の切羽を薄くするか減らすかといったことが必要になりそうです。
素材 |
竪丸形 鉄磨地 肉彫地透 丸耳 |
重さ |
100g |
縦 |
71.6㎜ |
横 |
69.0㎜ |
耳厚 |
4.3㎜ |
切羽台厚 |
5.0㎜ |
時代 |
江戸時代後期 |
鑑定書 |
日本美術刀剣保存協会 保存刀装具鑑定書 |
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