表にイカ、裏にイワシ、でしょうか? それとも表にイワシ、裏にイカ、でしょうか?
可愛らしさも感じられる江戸時代中期のコジリです。
中国で生まれ、室町時代に日本に伝わった「耕織図」には稲を作り蚕を飼い機を織る過程を描いた様子が描かれていました。それを通して為政者は農民の労苦を思い、自らを律するものとして絵画や障壁画などに多く描かれるようになりました。
そのような流れなどの中で、日常の風景が刀装具に描かれることはよくありましたが、このコジリに描かれているのはその延長線上にあるものと考えられます。
イカとイワシ、どちらも干物になっており、これではまるで酒の肴。
とはいえ、世の中にはエイヒレを多数貼り付けた鞘なんていうものも存在しますので、特別変わった一品ではなく、洒落たコジリとするのがちょうどよい物です。
外寸 |
(身幅方向)39.9mm(重ね方向)19.7mm(高さ)42.4mm |
材質 |
鉄地真鍮象嵌 |
桐箱などは付属しません。
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