竪丸形の鉄鍔に一輪の菊の花が配されています。
長州は鍔を他藩への輸出品としていたこともあり、多くの鐔工が鍔を作り、現代に伝わっています。透かし鍔では古くは京の正阿弥派の流れを汲む河治(かわじ)・中井・岡本の三家が主になって鍔の制作に携わっていました。
また江戸中期以降、長州の鐔工たちは武州伊藤派の鐔工たちと交流があったようで、作風に伊藤派のような特徴がみられるようになります。
この鍔は菊の花弁や葉の表現に伊藤派のような雰囲気があり、江戸中期以降に作られたものと考えられます。大きさや重さも小ぶりで、わきざし用にふさわしい控えめな存在感でおすすめです。
素材 |
鉄 |
重さ |
68g |
縦 |
66.0㎜ |
横 |
63.0㎜ |
耳厚 |
5.0㎜ |
切羽厚 |
–㎜ |
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