七宝文は円が永遠に続いていく文様であることから、調和や円満など縁起のよい文様として使用されています。
鍔の耳に沿ってぐるりと囲む雷文は、古代中国から伝わった文様です。
江戸時代末期、幕末に肥後細川家のお抱え金工になった熊谷一派が、江戸四谷に住んでいたことから「江戸肥後」「四谷肥後」などとも呼ばれています。
本来の肥後は侘びの心がありますが、江戸肥後にはそれが強くは感じられないので、区別して語られることが多いです。
鍔の真ん中、下部にある大きな孔は手貫緒用の孔。ここに手貫緒を通し、手貫緒は手にかけて、柄から手が離れることを防ぐためのものです。
保存状態もよく、使用された形跡もありませんので、観賞用としておすすめします。
素材 |
鉄地金布目象嵌 |
重さ |
124g |
縦 |
82.0㎜ |
横 |
72.0㎜ |
耳厚 |
4.0㎜ |
切羽厚 |
4.5㎜ |
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