菊にとまる一匹の揚羽蝶。次にとまる菊の花を吟味しているようにも見えます。
無銘ですが京正阿弥と極められた一枚。正阿弥は室町時代から江戸時代まで京都を中心に栄えた流派で、特に室町時代から桃山時代にかけてのものを「古正阿弥」、桃山時代から江戸時代にかけての京のものを「京正阿弥」と言います。
様々な文物が行きかう京都において、正阿弥は様々な変化を遂げ、また職人が地方へ移住するなどして江戸時代には全国に広く分派しています。
不思議なのが、菊の季語は秋、揚羽蝶の季語は夏。実際には10月頃まで揚羽蝶が飛び交う様子が見られることもあるとはいえ、夏と秋のものを組み合わせているのが面白い一枚です。
素材 |
丸形 鉄地 肉彫地透 象嵌 |
重さ |
– |
縦 |
– |
横 |
– |
耳厚 |
– |
切羽厚 |
– |
鑑定書 |
日本美術刀剣保存協会 保存刀装具鑑定書 |
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