刀装具で牛は、主に農耕用の動物として描かれます。この鍔で描かれている牛も牛小屋と思われる建物からひょっこりと、顔を出しています。鍔の裏面を見ると、牛小屋の壁が描かれています。驚くべきことにこの牛、鍔の4ミリほどしかない厚みの中から立体的に顔を出しているのです。
無銘で作者は判然としませんが、拡大しても大きく破綻することなく日常の一風景が描かれており、かなりの技量を持つ職人であったことは想像に難くありません。
仕組む鍔として大きすぎたり重すぎたり、といったことはありませんが、観賞用として十分にお楽しみ頂ける一枚です。
素材 |
鉄地金色絵 |
重さ |
134g |
縦 |
83.0㎜ |
横 |
75.8㎜ |
耳厚 |
6.3㎜ |
切羽台厚 |
4.3㎜ |
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