江戸時代中期に広く流行した「文人趣味」の世界。
文人とは「作家」「知識人」とも言われ、文人趣味とは中国絵画や漢詩などをベースに「風流」を感じさせる趣味のことです。
この鍔にはその影響が強く感じられます。
表裏に渡って広く中国風の風景が広がっています。
特に表面には従者を連れた人が楼閣に入っていく様子が、裏面には枯れた松の麓を旅人が歩く様子が描かれています。
作者については未詳ですが、武州住とありますので、武蔵国に住んでいた鐔工であることは明らかです。
使用された跡もほとんど感じられず、保存状態も極めて良い一枚です。
観賞用としておすすめします。
素材 |
鉄 |
重さ |
135g |
縦 |
78㎜ |
横 |
75㎜ |
耳厚 |
4.0㎜ |
切羽台厚 |
3.0㎜ |
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