直江兼続は、戦国時代から江戸時代前期にかけて、ひたすら利のみを求める風潮のなかで、「愛」を重んじ、「義」を貫き通した武将として知られています。 兜の前立ての「愛」の文字は、兼続が崇拝する守護神・愛染明王からいただいたものとも、「愛民」という民を慈しむ心の表れだとも言われています。
永禄3(1560)年、越後国魚沼郡坂戸城下(新潟県南魚沼市)にて、坂戸城主長尾政景の家臣、樋口惣右衛門兼豊の長男として生まれ、幼少の頃より政景の次男喜平次(のちの上杉景勝)に仕え、自身が死ぬまでこの主従関係を貫きました。 景勝の養父である上杉謙信から様々な薫陶を受け、その「義」の精神を受け継いでいきました。
天正6(1578)年、謙信の急逝により上杉家の家督をめぐる争い(御館の乱)が起こると、兼続はよく主を支えて景勝方の勝利に貢献し、この時の功績により、兼続は21歳の若さで家老に抜擢されます。
天正9(1581)年、御館の乱の論功行賞をめぐるいざこざに上杉家重臣の直江信綱が巻き込まれて死去するという事件が起こり、上杉家中の名門である直江家が途絶えるのを惜しんだ景勝から直江の名跡を継ぐよう命じられると、直江家を継いで与板城(新潟県長岡市)の城主となり、名乗りも直江兼続と改めました。
刀身 |
長さ2尺3寸5分 厚口刀身 |
刃文 |
備前国長船住兼光 |
ハバキ |
真鍮祐乗 |
鍔 |
T-137 愛兼続(鉄) |
柄 |
黒正絹捻り巻 ※鮫黒 |
金具 |
KY-120 愛兼続(真鍮古美) |
目貫 |
MY-97 愛兼続(真鍮古美) |
鞘 |
黒ツヤ |
※1 受注生産品です。製作期間は3~4か月程度です。
※2 柄は糸が緩みにくいよう一部糊付けするため、糸色によって少し染みが出る場合がございます。
観賞用としてお作りしておりますが、居合などの武道でお使い頂いても問題ない強度はあります。
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