海老鞘巻、という名前は鎌倉時代からありますが、現在博物館などで見ることができるのは江戸時代以降のものになります。元は太刀の指添として帯びていたものです。
伝説では平安時代後期の武将、源義家(八幡太郎義家)が差料としたものが最初となっており、後世にはその模造が変化した形で伝わっています。
鐺(コジリ)には革緒を下げて結んだもの(犬まねき)をつけるものもありますが、この商品のコジリにある犬まねき用の穴は少々小さくなっております。正絹の柄糸程度の厚み・太さのものでしたらこのままの穴の大きさで通すことが可能ですが、それ以上の厚み・大きさの下緒などで犬まねきを作られる場合にはこの穴を大きく広げる必要があります。
海老鞘巻拵用金具
参考文献:
本間薫山・佐藤寒山 監修(昭和47年)「新版 日本刀講座 8 外装編」 雄山閣出版株式会社