肥前平戸(現在の長崎県平戸市)に住んでいた国重は江戸時代中期、享保頃(1725年頃)を中心に、2~3代にわたってその名前が名乗られた金工と考えられています。南蛮鍔などの影響を強く受けた、異国情趣のある異色の金工です。
平戸にはオランダ東インド会社によって設けられた貿易の拠点「オランダ商館」が慶長14年~寛永18年(1609~41年)まで設置されました。また「オランダ商館」が長崎に移ってからは藩財政が厳しくなるなどの影響を大きく受けており、他の地域とは時代背景が異なる地域です。
この鍔はその「平戸国重」の鍔を本歌として作られています。
龍が、鍔の表から裏にかけて描かれています。平らな素地に文様の周囲だけを一段深く掘り下げる「肉合彫り(ししあいぼり)」と呼ばれる手法で彫られているこのような鍔は弊社の現代鍔の中では異色です。
標準的な重さで使いやすくおすすめです。また、国重は真鍮鍔を多く作っていた金工ですので、真鍮古美メッキを施すことでサビ防止のみでなく、絵柄がより引き立ち、本歌に近い雰囲気を楽しむことが出来ます。
T-156 鍔 平戸国重龍
重さ | 縦 | 横 | 厚み |
---|---|---|---|
105g | 72.0㎜ | 68.5㎜ | 4.5㎜ |
素材:鉄
鍔の錆防止にメッキ加工をオススメしております。(+6,600円)
※完全に防げるものではありません。
銀鍔の製作も可能です。(45,000円~)
重さは鉄より重くなります。
(目安:鉄鍔の重さ×1.3~1.5ほど)
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