赤坂鍔の武蔵野図を現代に写した一枚。
江戸時代前期の寛永(1624~44年)頃に、江戸赤坂へ初代と二代の忠正、三代忠虎らが移り住んで鍔を製作し始めたのが赤坂鍔の起こりです。
忠正たちには雁金屋彦兵衛という鍔商人が背後におり、この彦兵衛という人物が出来の悪い鍔を流通させないようにしたことから、赤坂鍔は評判が上がり、江戸土産としても大変重宝されました。
一面に広がった夜露に濡れる芒原(すすきはら)と、そこを照らす三日月。静寂さをともなうこの意匠は赤坂鍔の中でも人気が高く、繰り返し描かれました。
大小で揃えることができます。